BCPには重要な欠陥があった?
BCPとは、
BCP(Business Continuity Plan)つまり、“事業継続プラン”のことです。
目的は、緊急事態時や災害時の復旧対策を事前に準備しておくことにより、災害ダメージを最小限なものとし、かつ早急な復旧策ができる体制作りです。
私はコンサルタントとして、未曾有の被害のあった東日本大震災のあと、多くの外食産業において、
BCP(Business Continuity Plan)策定の支援をさせていただきました。
・これは大いに役に立ちました、例えば地震や停電時の緊急連絡網の整備
・・・安否確認で安心、防災グッズがとても役だった。
・集中豪雨の予報を元に緊急避難の場所、タイミング、店舗の暴風雨対策
・・・店舗の地下浸水から守った。
しかし、コロナ禍において重大欠陥があることをいやほど知らされました。
通常の災害では1ヵ月、長くても2ヵ月で初期の災害復旧ができます。
このコロナ禍は2年以上続いています。しかも災害でなく感染症(パンデミック)です。
それは、BCPがリスク対策と事業を継続させる対策(リカバリー対策)に重点を置いているからです。
今、必要なのは感染症対策(換気、手洗い、消毒、マスク、飛沫感染防止)や食材のスムーズな調達ではありません。
BCPの欠陥・・・
●売上げが取れない、赤字が続く中でどうやって生き残るか?
・・・事業継続のレベルではありません。事業生き残りです。
●現金が枯渇しないように資金調達、資金繰りをどう回すか?
・・・将来の見通しが不安定のなかで、自転車をどうやってこぐのか資金繰りです。
この2点が欠落しています。
今、必要なことは・・・
“事業生き残りプラン”です。50年の歴史ある老舗だって閉店します。
頑張れ外食産業!