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採用、教育、定着化

人手不足の深刻化・・・危機的状況がきてる

チーズの画像

どうなっちゃってるの?・・・これほどの人材不足が起こるとは?・・・危機的状況がきてる
外食、宿泊産業にとって地獄であった、コロナ禍から抜け出しつつあります。
コロナ変異ウィルスによる第8派があったとしても、ワクチンや飲み薬での対策はできつつあります。
こんどは新たな問題として、わきおこっているのが人手不足の問題です。
通常営業で売上をあげようとしても、人材不足の状態に陥っています。宴会まで手が回らない。

人材不足の問題点:
①様々な媒体にお金を使って募集をかけても、応募自体が非常に少ない
過去に成功した募集方法をとっても、過去のようにうまくいかない
③最近流行りのIT業者に任せて、自社での採用ホームページを作成したが応募がほとんどない

この現象を私は、アメリカ合衆国の医学博士・心理学者のスペンサー・ジョンソン著「チーズはどこへ消えた」
に喩えてみました。
発行部数は日本で400万部を超え、全世界では2800万部も発行されているベストセラーです。
つまり「外食人材はどこへ消えた?」
ということでトップページはチーズのイラストになっています。
現在いる社員やパート・アルバイトへのインタビュー、人材派遣会社や人材紹介会社との打合せをつうじて
感じたことを述べてみたいと思います。

●コロナ禍の3年間で外食・宿泊業界が特殊ということを思わず知ってしまった
追跡調査をすると、ある人はスーパーの鮮魚売り場で働いている。
食品スーパーでは、時間当たり分当たりの生産性を非常に重視します。つまり1時間で何パックの商品を作ったかです。
つまり時間管理に厳格です。勝手な残業なんてできません。外食では当たり前のサービスという残業はありません。

ある人は同様の超人手不足業界のトラックの運転手になったようです。同じくとても体力的にきつい仕事です。
しかしです、キツイが給料は良いです。きつくて、給料も安いのと違います。
業界の中に住んでいると他の世界を知りませんが、休日日数や残業時間が全く違うことを知ってしまった

サービス業は他の人が休んでいる時が仕事です。一般企業では、国民の休日はどんどん増えている、国民休日は繰り下げがある。残業代の支払いも、残業時間が管理職で厳しく管理されている。残業はサービスではない、給与となる。

何が言いたいのか? 他業界に行って味をしめた方は、外食業界には戻ってきません。

教訓:
◉とても残念な結果ではあるが、外食はブラックという認識が定着化している

◉昔のように簡単に外食産業に人材が戻ってくる、という考えは甘い

◉今後は人材不足による閉店、倒産もでてくると考え、社員を大切にして労働環境をチェンジする必要がある

人を確保する採用マーケティング活動の重要性

採用ステップ

いまのサービス業での営業活動のなかで、まず考え方の視点をかえる必要があると存じます。
それは、売上を上げる=人を確保する という状況にあります。
つまり、人の確保売上を上げることが、同じ程度の重要性を持っていることです。
売上は客単価、席数、回転率、営業時間によって左右されます。
この売上が人の確保ができないため、サービスが行き届かない、お客様が来店されるピークタイムでも人手不足で稼げない、シフト調整ができず営業時間を絞らざるを得ない状況にあることです。
最近では、人員不足で店舗内スタッフにコロナ感染者がでると、濃厚接触者の関係で店舗休業も余儀なくされています。
余裕のない限界人員での店舗運営はリスクもはらんでいます。
人員不足であれば、売上を伸ばすチャンスを失ってしまいます。
図で表すと、

採用マーケティング

教訓:
◉ザルでの採用は終わった、今後は厳しい採用環境が当然となる

新規募集→受付対策→面接→初期教育→定着化 まで一連の流れで考える

採用力のアップ・・・面接落ち??

私達のサービス業界では、人の移動や年次の移り変わりにより人手不足がさらに表面化する時期でもあります。
採用力を高めなければ、人材の枯渇がおき、長時間労働やシフト不足の原因となります。
※トップ画像の“招き猫”は皆さんの“猫の手も借りたい!”という気持ちを表現しました。ごめんなさい!!

この《面接までのフロー図》を見てください。



私達の 募集→①応募→②面接→③初回出勤→④定着化 までに4回ものハードルが発生しています。
しかも、その原因はおのおの違っています。
原因に対して早急な改善が必要です。
でなければ、同じ現象が何回も何回も繰り返し続きます。

面接落ち対策
最も大切な心構え:
会社、店側は給与を支払う側なので、うっかり“採用してやっている”気持ちになっています。
これが、最初のつまづきの一歩です。確かに私達は、応募者の実力を評価します。
しかし、“応募者も会社、店側を評価している”ことです。
面接落ちした場合、“応募者から落選の通知を受け取った”と考えなければスタートしません。
共に働く仲間として考えましょう。

面接落ち対策の4つのステップ
ザルのような面接をしないため、“最近の若者は常識がない~”“パートさんは社会経験がないから、無理かな~”うんぬん・・・
一方的に相手を責めるのではなく、私達の環境を整えましょう。
①応募落ち・・・電話での応対がぞんざいだと、“雰囲気悪い~”この会社の応募を止めたと即判断されます。
メールでの応募では2時間以内に返信しないといけません。レスポンスが早いことが条件です。
近隣住民の場合には、店舗にこっそり偵察にきている場合があります。職場の雰囲気が大切です。

②面接落ち・・・面接責任者であるあなたは、会社代表でもあり店舗代表でもあります。
面接責任者の対応次第で第一印象がきまります。
しっかりした会社か、適当な会社かを判断されてしまいます。
採用重視している会社はホテルや公民館や落ち着くレストランで面接しています。
汚い店長室での面接は止めましょう。

③初回落ち・・・まずは、全員で歓迎しましょう。
他のスタッフが、“あんた誰?”との態度では、次回出勤する気持ちになりません。
当日のスタッフ全員に、誰が出勤するのか名前を覚えさせないといけません。名字で呼ばれると嬉しいです。

④1週間落ち・・・飲食業勤務経験があったとしても、当店舗は初めてです。
物の配置も右も左も初めてのことばかりです。詰め込んでパンクさせることは止めましょう。
ステップ・バイ・ステップです。

教 訓:
◉面接落ちには4つのハードルがある
◉ハードルを乗り越えるのは私達の責任で、応募者を選別している場合ではない


結 論:応募者から落選の通知を受け取らないようにしよう!

人の手配できていますか?・・・復活の障害となるのは人の確保

ワタリガニ

事業復活のため、皆さん日々努力されていると存じます。
これからの経営の鍵は、人員の確保です。
人員不足であれば、売上を伸ばすチャンスを失ってしまいます。

前提条件:
外食産業で俗に言われることとして“ワタリ”という言葉があります。
ホントに不思議なことですが、応募者はいくつもの店を“ワタリ”歩いて、落ち着いた会社・店舗で仕事を続けていきます。
ラーメン店に勤務経験があると、まず他のラーメン店求人を探していきます。
蕎麦店に勤務経験があると蕎麦店を探していきます。そこで落ち着くと長く居てくれます。
※トップにある写真は、浅い海底を歩き回っている“ワタリガニ”の写真です。

最近では、自粛の影響が強すぎて、飲食業から他業界の食品スーパーや配送業界などの異業種への“ワタリ”もあります。
これは、大変なことです。外食産業での働く魅力が大きく低下しています。
外食産業の魅力が無くなれば、お客様も従業員も来てくれません。

人材不足企業での店側の大きな誤解1・・・仕事が厳しい
当店は仕事が厳しいから、人がすぐ辞めてしまう。
オリンピック選手や災害救助隊ではあるまいし、極限まで仕事をしてもらっている訳ではありません。
・・・辞める本当の原因は何かと考えてみましょう。実は仕事の仕方を全然教えてくれない。ほったらかしが原因だったりします。
そのくせ、“これやって、あれやって”と細かいことまで指示するため不満が溜まることが往々にしてあります。

人材不足企業での店側の大きな誤解2・・・立地が悪い
人がこない立地条件(都心部やど田舎)が悪い等の言い訳が多くあります。
本当に人の通行がない、最近テレビで流行りの“秘境”で人材募集しても無理でしょうが、そもそも秘境に立地してないはずです。人が住んでいれば、そこに消費者と働き手が必ずいます。
・・・ポイントは消費者の中から、気に入っていただいてもらい、今度は働き手になってもらうことです。
消費者の中から見つけることです。
一番原始的な人の確保は、店頭での募集ポスターや店内での人材募集の掲示です。
間違ったプライドで“人手不足企業か?”と思われたくないから、何もしないのは最悪です。

教 訓:
◉現在の人員を疲弊させないため、人材確保を優先しよう
◉様々な手段で募集をかけていこう

結 論:復活の鍵は人材の確保と教育